沖縄陶器の歴史
沖縄では6600年前頃から土器が作られ始めたようです。
初期の土器の多くは甕などの大物で、12世紀まで土器の時代が続きます。
~土器と陶器の違い~
土器とは焼物の最も古いもので、粘土を成形して800℃前後で焼いたもの。
強度は脆く、釉薬は使われません。
陶器は 焼成温度が1000℃から1200℃と高くなり、強度も高い物になります。
吸水性がありますが、通常は釉薬を掛けて水漏れを防ぎます。
荒焼と上焼
沖縄の陶器のルーツは壺屋焼にあるとされております。
17世紀、琉球王朝が各地に点在していた窯を統合して壺屋の地に移し、発展しました。
これが壷屋焼の始まりで、現在の沖縄陶器の源流のようです。
沖縄の陶器には荒焼(あらやち)と 上焼(じょうやち)の2種類あります。
荒焼は、焼き締めの陶器又は、泥釉・マンガン釉のみを掛けた陶器で、釉薬は殆
ど使わないため、その力強い加飾技法と、窯変(ようへん)と呼ばれる制御の困難
な炎の作用によって、独特な作風を生み出しました。焼成温度は1120℃で、泡盛
の酒甕の様な大型のものが多いです。
上焼は、釉薬をかけて焼き上げた陶器で、様々な釉薬を使い、下絵や赤絵で沖縄
独特の大胆な文様が描かれます。焼成温度は1200℃で、赤土の上に白土で化
粧するのが特徴的。施釉法や加飾法又は、上絵付けなどがあって変化に富んでい
ます。
現代の沖縄陶器
現在、壷屋では住宅地等が発展し、読谷の地に窯場を移す計画が起こりました。
それが「やちむんの里」です。
やちむんとは沖縄で焼き物のことです。
そして、いち早く窯場を移したのが沖縄初の人間国宝、金城次郎氏。
当店でも扱っている壺の作家、宮城須美子さんは金城氏の娘さんです。
沖縄の文様は独特で、魚文、海老文や蟹文、唐草文様などの植物文様が主です。
海に囲まれた沖縄ならではの文様です。窯場へ行くと、線彫(せんぼり)という陶器
に直接文様を彫る仕事なさっているのをよく見かけます。職人技を感じさせる光景で
す。
沖縄の陶器はどこか懐かしく、温かみを感じさせてくれます。
素朴さや純粋さ、人の心を優しくしてくれるのが沖縄の陶器の魅力といえるのではないでしょうか。
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